JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

文学教育研究会6月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

青葉の候、会員の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、文学教育研究会6月例会を以下の要領で開きたいと存じますので、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。

                    記
     日時: 2017年6月24日(土曜日) 14時〜17時
     場所: 同志社大学烏丸キャンパス SK120

ご発表:
☆ 髙瀬敦子先生 (関西学院大学非)
「小学生からシニアの人まで虜にする多読本の魅力」


最近、多読が大学生のみでなく高校・中学・小学生・又はシニア層に広がってきた。目的は様々であるが、どの年齢層の人たちをも虜にするのは、多読本の魅力である。学習者は内容に興味があり、自分の英語力で読める本であれば喜んで読み、読み終えると達成感を味わい、どんどんやる気が起こり読み続ける。それには指導者が沢山本を読み、学習者に紹介できるようにしておけば一層効果が高まる。人気が高い多読本とその理由および英語学習における効果を紹介する。

☆赤尾美和先生 (近畿大学他非)
「多読と洋楽を取り入れた授業の実践-再履修クラスを例に-」


 学部・学年・習熟度が異なる再履修クラスで多読を導入した。統一のテキストを使用しての一斉授業とは異なり、自分のレベルやペースに合わせて本を選んで読み進めていける利点がある。また、多読開始前のウォームアップとして、洋楽のディクテーションを行った。音の聴き取りだけでなく、歌詞に登場する文法事項にも焦点を当て、多読の際に役立てるよう解説を行った。本発表では、授業の実践例を紹介し、学生の英語に対する興味・関心の変化や、英語力向上との関連性にも触れていく。


☆ 釣井千恵先生 (桃山学院大学 国際教養学部)
「大学生(中・上級レベル)を対象にした多読教育実践」


 本発表では、関西圏の私立大学の新設学部で導入された多読指導について、実践方法と効果を報告する。日本の大学生の中では比較的英語力が高く、英語学習や習得に関心の高い学習者を対象に、どのように共通カリキュラムの1コースとして導入したのか、その授業内活動や、評価方法、学習者の多読の様子や成果などを紹介する


☆桜井延子先生 (京都産業大学 外国語学部)
「MReaderのトリセツ」


 本発表では、現在35ヵ国の450校で10万人以上の学生に利用されているMReaderの概要から管理者に与えられた権限や可能な設定について紹介する。また、京都産業大学外国語学部の必修科目と選択必須科目においてMReaderがどのように使用されているかを実例として取り上げ、MReaderの効果的な使用方法について考察する。


(連絡事項)
☆第16次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に関する実践報告をまとめた紀要第4号を発行する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。
☆例会後は、いつものように懇親会を予定しております。こちらも是非ご参加ください。

JACET関西支部文学教育研究会
代表   吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
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2017-05-24 : 例会案内 :
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文学教育研究会4月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

春休みも終わりに近づき、会員の皆様には新学期の準備でお忙しいことと存じます。さて、文学教育研究会4月例会を以下の要領で開催したいと存じますので、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。なお、開催場所は同志社大学烏丸キャンパスを予定していますが、変更があれば至急お知らせいたします。

              記
日時:2017年4月22日(土曜日)15時〜17時
場所:同志社大学烏丸キャンパス  SK120

ご発表:
☆蛇持純子 先生 (同志社大学)
「映画教材『プラダを着た悪魔』の授業報告-リーディングとコミュニケーションのクラスにおいてー

2016年度後期に、2回生のリーディング(人文)で「映画総合教材『プラダを着た悪魔』 」(松柏社)、他校にて1回生の英語コミュニケーションで「『プラダを着た悪魔』で学ぶコミュニケーション英語」(松柏社)を用いて同時に進行した授業の比較体験報告である。どちらの科目も2クラスずつ、教科書のユニットごとに区切られた分の映画を10分前後ずつ鑑賞して、後はユニットのエクササイズを順のとおりにしていくという手順であった。だが、人文と名のついたリーディング授業の方では、純文学ではない作品とは言え、映画の原作となった長編小説の原書全体より満遍なく担当者が抜粋したプリントで読解する時間帯をとった。すると、映画版のひたすらひたむきに仕事の困難にいどむアンディーに対し、原作では仕事のぐちばかりで上司や勤務先を憎んで嫌い抜いての退社で結末となるアンディーという、女主人公の描かれ方の相違点が理解できた。それで、最終試験の問題の一つでは、映画版の続編のあらすじを英文で作らせてみると、とても彩り豊かな解答が得られ、原作を一切読まなかったコミュニケーションの試験で英文で書かせた感想を採点評価する際にもそれらを大いに参考にできたことについて、お話ししたく思う。


☆松本真治 先生 (佛教大学)
「佛教大学英米学科2017年度新入生を対象とした文学と語学に関する意識調査」

文学教育研究会では何度も同じテーマで発表させていただいて恐縮ですが、今回もどうかおつきあいください。アンケート調査は2007年から開始し、2008年よりほぼ同じ形式のアンケートを使用し、調査は例年春学期の「英米文学入門1H」の第1回目の授業(4月)で実施しています。今回は2017年度の調査結果を報告する予定ですが、今年度の初回の授業が4月12日ということで、どこまで集計できるかはわかりませんが、可能な限り最新の情報を提供したいと思っています。数値データ、英米文学の作家・作品についての認知度のみならず、できる限り自由記述欄の意見も取り上げてみる予定です。

(連絡事項)
☆第16次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に関する実践報告をまとめた紀要第4号を発行する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。

☆例会後は、いつものように懇親会を予定しております。こちらも是非ご参加ください。

JACET関西支部文学教育研究会
代表 吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
2017-03-27 : 例会案内 :
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文学教育研究会2月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

平素は文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。今年度も終盤となって参りましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。さて、文学研究会2月例会を以下の要領で開催したいと存じます。皆様、万障お繰り合わせのうえご出席くださいますようご案内申し上げます。


日時:2017年2月25日(土曜日)15時00分~17時00分
場所:同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス 志高館、SK102
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/karasuma.html

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ご発表1
柿元 麻理恵さん(広島大学大学院生)
タイトル:「文体論的工夫に関する知識が日本人英語学習者の読みに与える影響: After Twenty Yearsを用いて」
要旨:
 日本の大学における英語教育では、文学作品を用いた英語の授業が完全になくなってしまったわけではない。そこでは主に文学作品の内容や文化的背景を理解することが目指されており、授業を受けた学習者からの肯定的なフィードバックからは、彼らがこのような授業を楽しんでいることが伺える。つまり、文学作品の内容に着目した学びが学習者の情意に対して良い影響を与えたことが質的に示されていると言える。
 一方、海外に目を向けると、文学作品の形式に着目した学びも学習者の情意に対して良い影響を与えられたことが示されている。中国人英語学習者を対象に行った実験から、学習者が英語そのものを精読するためのツールである文体論的工夫について学ぶことで、文学作品を読む際に好意的な情意反応を示すようになったことが明らかになっている。ここでは、文体論的工夫という英語の形式に着目した学びも学習者の情意に肯定的な影響を与えたことが数値として示された。
 そこで本研究では、文体論的工夫に関する知識を得ることによって、日本人英語学習者がAfter Twenty Yearsを読む際の着眼点及び情意反応がどのように変化するのかを明らかにすることを目的として実験を行った。実験では学習者による記述コメントという質的な側面とからのデータ及び6件法のアンケートへの回答という量的な側面からのデータを具体的に抽出し、アンケートへの回答結果には、変化の妥当性を担保すべく統計的処理を施した。その結果、文体論的工夫について学ぶことによって、学習者はAfter Twenty Yearsをより言語形式の側面から楽しむようになり、またより「魅力的」で「人に勧めたい」と感じるようになっていたことがわかった。

ご発表2
工藤 多恵先生(関西学院大学)、杉村 寛子先生(大阪電気通信大学)
タイトル: 思考力涵養型の英語教育への試み 〜‘Cat in the Rain’を用いた授業実践報告〜
要旨:
 文学テクストは、‘relevant physical context’や‘explicit contextualization’がない、‘highly context reduced’な言語から成り立つ(Linda Gajdusek, 1988) 。このような性質を持つ文学テクストを読む過程で、読者は主に言語を基盤としてコンテクストを構築し、必要に応じて修正していかねばならない。そのため、読みの過程が読者の思考力に少なからず影響を及ぼしているのは間違いない。さらに、協同学習として、同じ文学テクストに対する他者の意見を聞き、意見のやり取りを行なうことで、その理解に深まりや解釈に変化が見られることもあるだろう。本発表では、以上のような仮定を基に実施した、E. Hemingwayの短編小説‘Cat in the Rain’を用いたリーディングの授業について、文学を専門としない英語教員が文学を専門としない大学生に対して、どのような補助教材を用いて、いかに教育的介入をしたかについて、まず報告する。そして、授業の前後で実施した質問紙調査(読者である学習者の文学テクストへの受容の様子や、文学テクストと論理性の関係についての意識、また授業内の協同学習が自己の文学テクストの解釈に及ぼした影響などを見るもの)の結果について説明し、分析したい。最後に、「思考力涵養」を目的とした英語教育への転換を図るために、文学テクストの教材としての可能性や活用の意義について考察する。
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なお、例会修了後は懇親会も予定しております。 新しい年度の開始前の穏やかなひと時を、皆様でご歓談いただければと思います。皆様にお目にかかれますことを楽しみに致しております。

文学教育研究会代表 幸重 美津子
副代表 時岡 ゆかり
2017-02-07 : 未分類 :
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文学教育研究会12月例会のお知らせ


文学教育研究会例会のご案内


さて、12月例会を以下の要領で開催したいと存じます。皆様、万障お繰り合わせのうえ、ご出席くださいますようご案内申し上げます。なお、会終了後、今後の方針なども含め皆様と歓談できる場とすべく、忘年会を兼ねた懇親会を開催する予定です。奮ってご参加くださいますよう、こちらも合わせてご案内申し上げます。



日時:2016年12月17日(土曜日)14時00分~17時00分
場所:同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス 志高館、SK102
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/karasuma.html

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ワークショップ: 西納春雄先生(同志社大学)
タイトル「英文多読活動と映画を授業に利用する」

要旨:
前半では、英文多読活動を授業に取り入れる方法についてご紹介します。同志社大学では図書館の多読用図書を取りそろえる一方で、今年度から英文多読を記録するWeb上のサービスM-Readerを導入しました。来年度から英文多読を授業に取り入れる先生方に利用していただく予定です。M-Readerはインターネット上の無料のサービスで、どなたでも申請して利用することができます。この発表では、申し込み方法、基本的な機能をご紹介し、英文多読の効果的な取り入れ方を参加者の皆さんと考えたいと思います。
後半では映画のシーンを授業の一部に取り入れる方法についてご紹介します。教材に映画を使わなくても、Youtubeなどの動画サイトから映像を直接、あるいはダウンロードして提示し、副教材的に使うことは、学生たちの英語学習への意欲や異文化への関心を高める上で効果的です。発表では、映画Avatarを例にとって、動画の検索、ダウンロード、パワーポイントによる提示、そしてトランスクリプトの入手と提示をご紹介し、映画素材の効果的な取り入れ方を参加者の皆さんと考えたいと思います。
お互いに知恵と経験を交換して、学び合う場にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


ご講演: 村上裕美先生(関西外国語大学短期大学部)
タイトル「授業とは―授業を考え、変える試み」

要旨
教育、研究、公務と大学教員もまた多忙を極めている。その日常において多様化する学習者への対応や専門以外の科目の担当等で悩み困っている教員は少なくない。また、その一方で大学教員の授業に関する研修機関やプログラムはまだまだ充実しているとは言えない。他の教育職の教員と異なり、大学教員には教職課程がないため、多くの教員の指導法は自身が学んだ教員の指導法を無意識のうちに踏襲していることが多い。その指導法が学習者の環境により功を奏することもあれば、学習意欲を削ぐことや教科そのものへの関心を奪うことにもなりかねない。
様々な授業改善法や指導法に接する機会は個々の教員に有ると思われるが、「授業とは」という根本に立ち返り自己の担当する授業に関して考える機会は希薄ではないだろうか。「授業」の捉え方により「授業」は変わる。この観点から大学英語教育の種々の科目の授業について考察する。

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文学教育研究会代表 幸重 美津子
          副代表 時岡 ゆかり
2016-12-05 : 例会案内 :
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文学教育研究会10月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

いつも文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。早々と後期が始まっている大学もあると聞き及んでおりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、文学研究会10月例会を以下の要領で開催したいと存じます。お忙しい折かとは存じますが、皆様、万障お繰り合わせのうえご出席くださいますようお願い申し上げます。

                              記
              日時:2016年10月22日(土曜日)14時30分〜17時
              場所:同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス 志高館、SK102(予定)



ご発表
○児玉 恵太先生(名城大学 非常勤)
<タイトル>
英詩を用いた協同的対話における学習者の言語意識に関する考察
—フォーカス•オンフォームによる言語形式に対する「気付き」効果—
<要旨>
 文学的テクストの使用は目標言語の言語使用(language use)に対する感受性や知識を養うとされている(Collie & Slater, 1987)。特に詩の読解プロセスは学習者が特定の言語形式に「気付き」を生成し言語の持つ重層的な側面を意識する効果があると言われている(Hanauer, 2001)。このような特徴は、学習者がタスクにおいて意味の理解を介して言語使用の特徴に意図的に注意を向け、目標言語における自身の運用との間のギャップに気付くのを助けるフォーカス•オンフォーム(Focus on Form)に適している(Rossiter, 2005)。だが、詩の読解が実際そのように学習者の言語意識(language awareness)を高める効果があるかどうかについて実証的に調べた研究は非常に少ない。これを踏まえた上で、本発表では英詩の特徴を生かしたコミュニカティブな言語活動を通じて言語の使用に対する学習者の言語意識(language awareness)を高める可能性とその方法論について検討する。本論では “Shape of My Heart”(Sting, 1993)を英詩として用いて、そこに見られる文学特有の修辞技法(figurative language)に着目し、中でも隠喩の使用に焦点を当て比喩的な実例の分析を行ないフォーカス•オンフォームの実践に向けて効果的な発問を考える。また、本論では学習者がペアでディスカッションを行い課題に取り組む「協同的対話」(collaborative dialogue)タスクに注目し、分析の結果に基づき英詩の隠喩を用いた実例への「気付き」を促す英詩読解タスクのデザインを試みる。加えて、本論においてはタスクの前後で隠喩への言語意識にどの程度の差異が見られるのかどうかを、他のテクストから別の実例を挙げて調べるために、文学的な隠喩表現を多く含み尚且つ英語の検定教科書などで日本人英語学習者にも馴染み深いMartin Luther King. Jr.のスピーチ原稿 “I have a dream” の抜粋をPre-and Post-Testとして活用する方法について考え、タスクの効果を検証する評価の可能性について検討する。

ご講演
○ 寺西 雅之先生(兵庫県立大学環境人間学部・教授)
<タイトル>
クラスルームで学ぶUK Rock―英語学習から社会・文化研究へのステップに―
<要旨>
本講演では、Rock UK: A Cultural History of Popular Music in Britain (Paul Hullah & Masayuki Teranishi著) を使用した授業に基づき、文学性(literariness)の高いテクストを用いた英語学習における文体論的アプローチの有効性と課題について考察する。Rock UKは、イギリスの社会・文化の歴史をロックのスタイルの変遷を通じて解説し、一般教養の英語授業だけでなく社会・文化を扱う専門教育にも使用可能な教科書である。本書は、時代順に全15ユニットから構成されているが、各ユニットにはその時代の音楽的潮流の解説に加えて代表曲も掲載されており、オーセンティックなイギリスロックの歌詞を用いた文体分析・批評も授業中の演習に適している。本講演では、発表者が授業で実践した歌詞の分析・解釈・ディスカッションを中心に紹介する。さらに、テクスト重視の精読・文体論的アプローチの教育的効果と日本人学習者が異文化の文学(的)作品を読む際に障害となる背景知識・コンテクストの問題についても考えてみたい。

なお、例会のあと懇親会を予定しておりますので、お時間の許す限り、ごゆっくりとご歓談いただければと存じます。


文学教育研究会代表 幸重 美津子
          副代表 時岡 ゆかり
2016-09-24 : 例会案内 :
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