JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

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文学教育研究会2月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

平素は文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。今年度も終盤となって参りましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。さて、文学研究会2月例会を以下の要領で開催したいと存じます。皆様、万障お繰り合わせのうえご出席くださいますようご案内申し上げます。


日時:2017年2月25日(土曜日)15時00分~17時00分
場所:同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス 志高館、SK102
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/karasuma.html

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ご発表1
柿元 麻理恵さん(広島大学大学院生)
タイトル:「文体論的工夫に関する知識が日本人英語学習者の読みに与える影響: After Twenty Yearsを用いて」
要旨:
 日本の大学における英語教育では、文学作品を用いた英語の授業が完全になくなってしまったわけではない。そこでは主に文学作品の内容や文化的背景を理解することが目指されており、授業を受けた学習者からの肯定的なフィードバックからは、彼らがこのような授業を楽しんでいることが伺える。つまり、文学作品の内容に着目した学びが学習者の情意に対して良い影響を与えたことが質的に示されていると言える。
 一方、海外に目を向けると、文学作品の形式に着目した学びも学習者の情意に対して良い影響を与えられたことが示されている。中国人英語学習者を対象に行った実験から、学習者が英語そのものを精読するためのツールである文体論的工夫について学ぶことで、文学作品を読む際に好意的な情意反応を示すようになったことが明らかになっている。ここでは、文体論的工夫という英語の形式に着目した学びも学習者の情意に肯定的な影響を与えたことが数値として示された。
 そこで本研究では、文体論的工夫に関する知識を得ることによって、日本人英語学習者がAfter Twenty Yearsを読む際の着眼点及び情意反応がどのように変化するのかを明らかにすることを目的として実験を行った。実験では学習者による記述コメントという質的な側面とからのデータ及び6件法のアンケートへの回答という量的な側面からのデータを具体的に抽出し、アンケートへの回答結果には、変化の妥当性を担保すべく統計的処理を施した。その結果、文体論的工夫について学ぶことによって、学習者はAfter Twenty Yearsをより言語形式の側面から楽しむようになり、またより「魅力的」で「人に勧めたい」と感じるようになっていたことがわかった。

ご発表2
工藤 多恵先生(関西学院大学)、杉村 寛子先生(大阪電気通信大学)
タイトル: 思考力涵養型の英語教育への試み 〜‘Cat in the Rain’を用いた授業実践報告〜
要旨:
 文学テクストは、‘relevant physical context’や‘explicit contextualization’がない、‘highly context reduced’な言語から成り立つ(Linda Gajdusek, 1988) 。このような性質を持つ文学テクストを読む過程で、読者は主に言語を基盤としてコンテクストを構築し、必要に応じて修正していかねばならない。そのため、読みの過程が読者の思考力に少なからず影響を及ぼしているのは間違いない。さらに、協同学習として、同じ文学テクストに対する他者の意見を聞き、意見のやり取りを行なうことで、その理解に深まりや解釈に変化が見られることもあるだろう。本発表では、以上のような仮定を基に実施した、E. Hemingwayの短編小説‘Cat in the Rain’を用いたリーディングの授業について、文学を専門としない英語教員が文学を専門としない大学生に対して、どのような補助教材を用いて、いかに教育的介入をしたかについて、まず報告する。そして、授業の前後で実施した質問紙調査(読者である学習者の文学テクストへの受容の様子や、文学テクストと論理性の関係についての意識、また授業内の協同学習が自己の文学テクストの解釈に及ぼした影響などを見るもの)の結果について説明し、分析したい。最後に、「思考力涵養」を目的とした英語教育への転換を図るために、文学テクストの教材としての可能性や活用の意義について考察する。
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なお、例会修了後は懇親会も予定しております。 新しい年度の開始前の穏やかなひと時を、皆様でご歓談いただければと思います。皆様にお目にかかれますことを楽しみに致しております。

文学教育研究会代表 幸重 美津子
副代表 時岡 ゆかり
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2017-02-07 : 未分類 :
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文学教育研究会4月例会


文学教育研究会の皆様

平素は文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。

ようやく春らしい日々が続くようになり、桜の開花の知らせも聞かれる日々となりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、文学研究会4月例会を以下の要領で開催したいと存じます。

お忙しい折かとは存じますが、皆様、万障お繰り合わせのうえご出席くださいますようご案内申し上げます。



日時:2016年4月16日(土曜日)15時00分〜17時00分
場所:同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス 志高館、SK102(予定)
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/karasuma.html


ご発表

○松本 真治先生(佛教大学)


<タイトル>

「佛教大学英米学科2016年度新入生を対象とした文学と語学に関する意識調査」


<要旨>
文学教育研究会では何度も同じテーマで発表させていただいて恐縮ですが、今回もどうかおつきあいください。アンケート調査は2007年から開始し、2008年よりほぼ同じ形式のアンケートを使用し、調査は例年春学期の「英米文学入門1H」の第1回目の授業(4月)で実施しています。今回は2016年度の調査結果を報告する予定ですが、今年度の初回の授業が4月13日ということで、どこまで集計できるかはわかりませんが、可能な限り最新の情報を提供したいと思っています。
 これまでの調査では、書物で英語を読むことを前提としてきましたが、インターネットで英語を読むことを独立したアンケート項目に加えようかと考えています。今では必ずしも英語を読むのは本に限られているわけではなく、インターネットも多いであろうと、これは、佛教大学・ハワイ大学学術会議(2016年2月)での口頭発表の際に、ハワイ大学の先生に指摘された点です。
 昨年度のこの例会では、2008年度から2014年度の調査結果の比較をしましたが、英米文学の作家・作品についての認知度の比較はしていないので、今回はその点を補足してみたいと思います。


ご講演

○辻 裕子 先生(同志社女子大学名誉教授)


<タイトル>

ミルトンにおける語学教育と文学


<要旨>

私の研究分野は主として17世紀のミルトン研究である。その立場から、ミルトンの時代の言語教育、さらにさかのぼってミルトンがその伝統を受け継いだ古代ギリシャ・ローマの時代隆盛をきわめた弁論術(レトリック)の教育がどのようなものであったか、それが文学教育とどのように結びついていたかを考察したい。

 古代ギリシャや帝政ローマ時代に説得の技巧として発生した弁論術(レトリック)は、当時の政治体制や、議会、法廷、葬儀などの実生活における必要性と結びついて発展し、技巧のみに専念するようになった。しかし絶対的真理をわきまえ、イデアを追究するプラトンは当時行われていたソフィスト(弁論術の教師)の技巧の阿諛性と欺瞞性は我慢ならないものとして厳しく非難する。それに対してその弟子アリストテレスは現実を直視して絶対的真理はわからない場合があり、蓋然性のなかにレトリックの可能性を追究する。アリストテレスの『弁論術』はその当時のレトリックを集大成し体系化した書物で、それは後々広範囲に影響を及ぼすことになる。また、それが近代学問の源泉ともなる。

 帝政ローマの時代になって、クインティリアーヌスはこの伝統を受け継ぎ、『弁論家の教育』(Institutio Oratorio)のなかでレトリックを用いる人間が良き市民でなければならないと主張、あらゆる知識を用いて人格を陶冶しなければならないという理想を追求する全人教育論を展開する。この書物の第1巻第2巻は教育論である。ルネッサンスの運動でLuis Vives やErasmus等の人文主義者を経て17世紀のミルトンの教育論にそれが反映している。 帝政ローマ時代以来教育において7つの学芸科目(trivium と quadrivium)が最も尊重されたが、ミルトンが受けたSt. Paul’s Schoolの教育では、カリキュラムの中核をなすのは基本3科目(trivium)であった。すなわち、ラテン語の文法、弁論術(レトリック)(修辞学)、論理学に最も力がそそがれた。これは今の言い方をすれば、言語コミュニケーションの理論と言えるであろう。 そしてもう一つの重要な特質は言語教育と結びついた文学教育の強調である。その背後にあるミルトンの考えでは、言語は内容を伝える手段であってより重要なのは内容であるという考えに基づいている。また、文学はあらゆる知識の源泉であり、ミルトンにとってはあらゆる知識は、文学を読むために必要なのである。このような考え方はクインティリアヌスやルネッサンスの人文学者と共通するものである。

以上、古代ギリシャ以来のレトリック観をたどり、クインティリアヌスその影響をうけたミルトンの全人教育の理想に照らしてレトリックと文学教育の結びつきが如何に重要であるかを改めて強調したいと思うのである。

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(連絡事項)
1)会員の皆様から、「研究発表」、「実践報告」等、文学教育に関するご発表を募っています。時岡先生まで、ご希望の時期などお気軽にご連絡ください。

2)なお、第14次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に
関する実践報告をまとめた紀要を発行する予定です。今回からは、日本語での論文も掲載する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。
(ご執筆の原稿はA4判10枚以内で、印刷代金は個人負担<約1万円未満>となります。ただし、ご執筆希望の先生が予定数に満たない場合は、休刊致します。)

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文学教育研究会代表 幸重 美津子
副代表 時岡 ゆかり
2016-03-27 : 未分類 :
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文学教育研究会2月例会

いつも文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。春の待ち遠しい日々となりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。さて、文学研究会2月例会を以下の要領で開催したいと存じます。お忙しい折かとは存じますが、皆様、万障お繰り合わせのうえご出席くださいますようお願い申し上げます。

                      記
日時:2016年2月27日(土曜日)14時30分〜17時
場所:同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス 志高館、SK102

ご発表
○内藤 満 先生(京都産業大学 非常勤)
<タイトル>授業実践報告:「日本文学を英語で読む」
<要旨>
通信教育課程のスクーリングで行った授業の報告をします。日本文学の古典で英訳の出版されている作品を読みました。
『古事記』から「八俣の大蛇」の話、『源氏物語』・『枕草子』・『平家物語』からはそれぞれの冒頭部分、
そして比較的知られているであろう芭蕉や一茶の俳句を取り上げました。
英訳が複数ある作品は、受講生にそれらを比較して訳し方の違いについて議論してもらいました。
馴染みのある日本の作品を英語で読むことで、英語が学習しやすくなり、興味も持てると思います。
また、日本語と英語を比較することで、文化的な違い、文学的な表現などの理解にもつながります。

○坂本 輝世 先生(同志社大学 非常勤)
<タイトル> 出版報告:Literature and Language Learning in the EFL Classroom (Palgrave Macmillan, 2015)
<要旨>
昨年8月にPalgrave Macmillanより出版されたLiterature and Language Learning in the EFL Classroom(共編者:寺西雅之、斎藤兆史、Katie Wales)は、Geoff Hall, Michael Burke, Gillian Lazar, Marina Lambrou といった海外の著名な研究者の論考と、日本の大学英語教育に携わる研究者の論考を合わせた、全19章からなる論文集です。その内容はタイトルにもある通り、外国語としての英語教育における文学教材の意義と活用法を論じたもので、小学校の英語教育とのつながり、文学教材のテストのあり方、文学テキストというジャンルが言語習得にもたらす効果、医学生にとっての文学教材の意義、ワールド・カフェを用いた文学テキストのリーディング、電子書籍と紙の本による学生の受容の違い、graded readers/多読の活用、など多岐にわたっています。今回は、去年の11月に行われた公開シンポジウムの内容も含め、この論文集について執筆者の一人としてご報告させていただきます。具体的な論考の紹介とともに、先生方のご意見ご感想を頂戴できればと存じます。

○藤岡 千伊奈 先生(流通科学大学)
<タイトル>「エッセイと英詩を用いた精読授業」
<要旨>
本発表は、日米文化比較のエッセイ本、American Pie: Slice of Life Essays on America and Japan (Hetherly, 2000)を活用したリーディング授業の実践報告である。2014年度、非英語専攻の大学2年生を対象にコンテント・ベーストの精読授業を通年で実施した。学習者の総合的なリーディング力・批判的思考力・異文化意識の向上を目指した。学習者の内容理解と批判的思考力を高めるため、厳選したエッセイに加え、エッセイに関連する詩(Robert Frost他)の三篇を活用した。発表では、実際の授業の進め方、使用したアクティビィティ・タスク、学年末に実施したグループ発表及び学生アンケートの結果等を紹介する。

2016-02-27 : 未分類 :
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文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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