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JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

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文学教育研究会2月例会のお知らせ

会員の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。いつも文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。
さて、文学教育研究会2月例会を以下の要領で開きたいと存じますので、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。

       日時:2019年2月23日(土曜日)14時〜17時
       場所:同志社大学烏丸キャンパス  SK 120
       (地下鉄、烏丸線の今出川下車、北に徒歩約5分程度)

ご発表:
☆ 田中 敦子 (関西外国語大学非常勤講師)
タイトル:「学生の心を豊かにするための授業とは」
要旨:                     
 文学専門の学部のない外国語大学において、英文学はどれほど学生の心を豊かにするのだろうか。それを知るために、ここ数年、イギリス文学史の授業において、こちらの聞きたい項目を学生がコメントする、小レポートを課している。発表者が勤務している大学の授業体制では、4月から7月の春学期、9月から12月の秋学期、週2回の授業が春と秋の各学期で終了する。こちらの注意が行き届くのか、大抵、春より秋のコメント内容の方が充実している。今回の発表では、2017年度秋学期と2018年度秋学期のレポート内容を比較する。2018年度秋学期の提出枚数は、2017年度の約半分の枚数だったにもかかわらず、学生自身の言葉による、人間性関連のコメントが多かったのは嬉しい限りである。90分の授業では何もかも出来ないのだが、少数精鋭のクラスに向かって一歩前進できたのではないかと考える。本発表において、諸先生方の貴重なご助言をいただけたら幸いである。

☆ 工藤 多恵(関西学院大学) 杉村 寛子(大阪電気通信大学)
タイトル:「文学テクストの発展的な解釈を促すグループ・ディスカッションのあり方を探る
       〜ボイスレコーダーによる録音スクリプトの分析を通して〜」
要旨:
 事実に基づく論説文では、事実発問に対する正解は概ねひとつであり、読者の情報の理解に曖昧さが生じることはほとんどないが、文学テクストは、読み進められてゆく過程で、読者に多様な「解釈」をもたらすため (Gajdusek, 1988)、唯一正しい解釈(情報の理解)など存在しないと言える。発表者たちはこのような文学テクストの特性に着目し、リーディングの授業で“Cat in the Rain”(Hemingway, 1925)や“The Fun They Had”(Asimov, 1951)などの文学テクストを用い、学習者がテクストから解答を探すだけでなく、読みとった情報と情報を統合して内容を理解したり、情報を自分の知識や経験に基づいて解釈できるような問いを事前課題として設けた。その上で、他者の視点に触れ、より深い思考が促されるようにグループ・ディスカッションを中心とした授業を2015年度から半期に1度取り入れてきた。
 学習者からはこれらの取り組みに対し、肯定的なフィードバックは得られたものの、グループ・ディスカッションが建設的かつ発展的な議論となっているのか、その詳細を追うことはできなかった。そこで、2017年度の授業では、グループ・ディスカッションをボイスレコーダーで録音し、スクリプト化した発言をHanauer (2001)に基づいてカテゴリー別に分け、ディスカッションの内容を検討した。その結果、情報共有にとどまっている発言が少なからずあること、また、他者の意見に同調する発言が多く、発表者たちの期待する批判的な思考につながる反論が少ないことがわかった。
 そこで、前述の結果をふまえ、2018年度は、事前課題(ワークシート)とディスカッションの進め方を変更し、2017年度と同様にグループ・ディスカッションの様子をボイスレコーダーで録音した。本発表では、まず、文学テクストの特性と授業での取り扱いかたについて簡単に説明する。その後で、2017年度と2018年度のグループ・ディスカッションの分析を比較し、文学を教材として用い、批判的な思考や議論につなげるためのポイントや問題点について考察する。

☆ 奥村真紀(京都教育大学)
タイトル:「Roald Dahlを原文で読む」
要旨:
 本発表では、Roald DahlのCharlie and the Chocolate Factoryを使った授業の実践報告をします。この作品は、2005年にティム・バートンによって製作された映画がよく知られており、受講生の中には映画を見ていた学生もいましたが、原作を読んだことがある学生はほとんどいませんでした。授業は学生の発表を中心とし、予習の際には翻訳の使用を認めましたが、全訳は求めず、Dahl独特のシャレや言い回しを英語で楽しむことに留意しました。また授業全体を通して、ストーリーを楽しみながら、英語のリズムや表現の面白さを知ることで、英語に対する感性を高めることを目指しました。この授業の報告を通して、成果と今後の課題を探りたいと思います。

(連絡事項)
☆第16次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に関する実践報告をまとめた紀要第4号を発行する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。皆様からのご連絡をお待ちしております。
☆例会後は、いつものように懇親会を予定しております。こちらも是非ご参加ください。

JACET関西支部文学教育研究会
代表 吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
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2019-01-23 : 例会案内 :
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文学教育研究会12月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

寒くなってまいりましたが、会員の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。いつも文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。さて、文学教育研究会12月例会を以下の要領で開きたいと存じますので、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。

                                 記
             日時:2018年12月8日(土曜日)14時〜17時
             場所: 同志社大学、今出川キャンパス:良心館411(RY411)
             (地下鉄、烏丸線の今出川下車)
             いつもの烏丸キャンパスとは異なりますのでご注意ください。今出川駅を上がってすぐのキャンパスです

ご発表:
☆児玉恵太先生(非常勤講師@名城大学、中京大学、南山大学)
【文学的教材を用いた授業における単語学習法の違いによる語彙習得の効果】


 本発表の目的は文学的教材を授業で用いて、どのような単語学習が語彙習得に有効かを実証的に検証することである。一般に語彙の習得には意図的と付随的な学習方法があるが、これらの効果に関して、文学的教材を通じて比較した実証研究は私の知る限り今のところ見られない、というのが本研究の背景である。本研究では計87名の大学生を対象に2つの実験群と統制群とに分けて、それぞれの単語学習法の違いによる習得の違いを調べた。教材には “Snow Falling on Cedars” (Pearson) Graded Reader Series Level 6を使用した。実験群A(37名)は意図的に単語のアクティビティを用いて指導を行い語彙習得の効果を調べた。実験群B(24名)は単語学習を一切行わず、小説の内容理解に関するアクティビティを用いた指導を行い、小説のインプットを通じて、どの程度まで付随的語彙学習が見られるかを調べた。統制群(26名)に対して授業は行わず、実験群に対する比較対象として、事前・事後・遅延テストの単語テストのみを実施した。実験の手順は、実験群A・B・Cに対して事前・事後・遅延で単語テストを実施して得点の平均点をANOVAで統計的に有意差検定を行った。結果から、まず、テスト回における比較では、事前・事後テストに有意差があり、事後テストと遅延テストにおいて有意差は見られず、事前テストと遅延テストに有意差が見られた。次に、被験者間における教授法における比較では、実験群A及びBと統制群の間に有意差が見られた。また、実験群A> B> Cの順に交互作用が有意に見られた。次に、平均点の伸び率を見ると、事前・事後においては実験群Aが最も得点の伸びが高く、次いで実験群Bの順であることが分かった。統制群には事前・事後・遅延テストにおいて、いずれも有意差は見られなかった。さらに、被験者内においては、意図的な単語のアクティビティを用いた実験群Aに最も高い効果が見られ、次いで、付随的語彙学習を行った実験群Bにも得点の伸びに有意差があることが明らかになった。また、実験群A及びBに事後テストと遅延テストの間に有意差は見られず、両実験群ともに覚えた単語を4週間保持していたことが分かった。加えて、本研究では、有意差のあった実験群A及びBにおける目標単語の得点を品詞別及びフレーズに分けて割合を比較検討した。その結果、実験群Aは名詞の得点が最も高く、次いでフレーズ、形容詞、副詞、動詞の順であることが分かった。実験群Bでは、形容詞が最も高く、次いで動詞、副詞、名詞、フレーズの順であったことが分かった。本発表では、これらの結果を踏まえた上で、文学的教材に適した効果的な単語学習方法の可能性について検討していきたい。


☆ 浅野享三 先生(南山大学外国語学部)
「Readers Theatreによる身体等表現がテキスト読解を促進する場合」
― “Cat in the Rain”, “The First Day of School”, “The Unicorn in the Garden”-

 
 主として文学テキストを学生と共にReaders Theatreの手法で読み解き,音読を鑑賞し,互いに批評するという授業(「Reading」や「Presentation」)をここ数年に渡り継続している。授業には日本語を使用しているが,学生の施す和訳が英文の意味を伝えきれていないと思われる場面が,稀ではなく少なからずある。テキスト和訳を通して学生の理解や解釈を確認しようと試みるとき,和訳に加えてテキスト読解内容を身体で表現させる方法や,教室内でテキストに描かれるシーンを複数名で検証させたり,またイラストや図示を利用してテキスト理解度を高めるなどのアプローチを積極的に取り入れている。今回はHemingway, E., Saroyan, W. そしてThurber, J.らの短編からその事例を紹介する予定である。


☆西納春雄 先生(同志社大学)
「CALLのこれまでと今後:英語教育との接点を求めて」


オープンリールテープレコーダー、ソノシートの時代から始まり、コンパクトカセット、MD、CDそしてコンピュータ、インターネット、DVD、スマートフォン、AIの時代へと、英語教育はその当時に利用可能な音声・映像・情報機器・サービスと手に手を取って進んできた感があります。今回は、その歴史を振り返りつつ、今後英語教育がどのように変わっていくのか、あるいは変わらないのかを考えてみたいと思います。お話の多くは個人的な述懐になるかもしれませんが、皆さんとの自由な話し合いの中で、できるだけ文学教材を取り上げて、英語教育に活かすための今後の方策を模索できればと思います。

(連絡事項)
☆第16次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に関する実践報告をまとめた紀要第4号を発行する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。皆様からのご連絡をお待ちしております。

☆例会後は、いつものように懇親会を予定しております。こちらも是非ご参加ください。

JACET関西支部文学教育研究会
代表 吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
2018-11-14 : 例会案内 :
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文学教育研究会10月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

仲秋の候、会員の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。いつも文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。さて、文学教育研究会10月例会を以下の要領で開きたいと存じますので、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。

                記
日時:2018年10月27日(土曜日)14時〜17時
場所:同志社大学烏丸キャンパス  SK 102
(地下鉄、烏丸線の今出川下車、北に徒歩約5分程度)

ご発表:
☆ 柿元麻理恵先生(呉工業高等専門学校 助教)

  『「朗読」の効果を検証するー高専生を対象にー』
 音読は英語教育に必要不可欠な要素の一つであり,多数の実践が行なわれている。しかし,高等学校の教科書を分析すると,その多くは発音指導的要素の強いものであるようだ。その原因の一端となっているのは,授業では物語文より説明文の方が題材として多く用いられていることにあると考えられる。説明文を読む(読み上げる)際には「その内容が正確・的確に伝わるように」読むことが求められるためである。
 一方で,物語文の音読においては作品の解釈に踏み込み,それを深めるような「朗読」が志向されているようである。ただし,物語文が高等学校の授業で用いられるケースは多くないため,その「朗読」を学生がどのように捉えているかはあまり明確になっていないようだ。
 本発表では,以下2点を明らかにすることを意図して行った授業実践の報告,及びその効果についての分析を行う。
 ・物語文を読むとき,高専の学生はどのようなことを意識しているのか。その意識は「朗読」前後で変化するか。
 ・物語文と説明文を読むときでは,学生の意識に変化が見られるか。見られるとすると,どのような変化か。
以上2点を明らかにすることによって,各々の題材の朗読素材としての特性を探ることとする。


☆ 五十川敬子先生(同志社大学嘱託講師)
 『ロアルド・ダールの『単独飛行(Going Solo)』を使用したリーディング授業の実践報告』
 本発表では、ロアルド・ダールの自伝的作品『単独飛行(Going Solo)』をテキストとしたリーディング授業の実践報告をいたします。
 この作品は、ダールの『少年(Boy)』のその後について描かれています。高校卒業後、ロアルド・ダールがシェル石油に勤務しアフリカに赴任した際のエピソードや英国王立空軍の戦闘機パイロットとして第二次世界大戦に参戦した際の経験など、波乱に満ちた展開になっています。
 授業の枠組みとして意識していることは、欧米の初等教育および中等教育のランゲージ・アーツの授業における文学教育と、CLIL ( Content and Language Integrated Learning)の4つのC ( content, communication, cognition, community )です。英語圏の教育サイトでも本作品の補助教材が公開されており、海外ではどのような観点から読み進めていくのかということも受講生に紹介しつつ、考察の材料として活用しています。
 このテキストを使用した授業は、まだ半期が終わったところで実験的な要素が多分にあります。これまでの授業展開、補助教材、受講生の反応などを紹介し、今後の課題について考察したいと思います。

☆ 内藤満先生(京都産業大学 非) 
『授業実践報告:日本文学を英語で読む』

 通信教育課程のスクーリングで行った授業の報告をします。日本文学の古典で英訳の出版されている作品を読みました。『古事記』からは「八俣の大蛇」の話、『枕草子』・『平家物語』からは冒頭部分、そして芭蕉や一茶の俳句を取り上げました。英訳が複数ある作品は、受講生にそれらを比較させ訳し方の違いについて議論してもらいました。馴染みのある日本の作品を英語で読むことで、英語が学習しやすくなり、興味も持てると思います。また、日本語と英語を比較することで、文化的な違い、文学的な表現などの理解にもつながります。

(連絡事項)
☆第16次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」
に関する実践報告をまとめた紀要第4号を発行する予定です。ぜひご検討くださるよう
お願い致します。皆様からのご連絡をお待ちしております。
☆例会後は、いつものように懇親会を予定しております。こちらも是非ご参加ください。

JACET関西支部文学教育研究会
代表 吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
2018-10-05 : 例会案内 :
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文学教育研究会6月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

青葉の頃 、皆様にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。いつも文学教育研究会にご理解、
ご協力を賜り有難うございます。さて、6月例会を以下の要領で開催したいと存じます。
皆様、万障お繰り合わせのうえ、ご出席くださいますようご案内申し上げます。

                            記

      日時:2018年6月23日(土曜日)14時~17時
      会場:同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス内、志高館102番教室
              (地下鉄、烏丸線の今出川下車、北に徒歩約5分程度)


ご発表
☆ 高瀬敦子先生(関西学院大学)+ 小学6年生 (岩野英語塾)
『多聴・多読で楽しく効果的な英語学習とその動機付け』

☆ 小川謙太郎先生(桃山学園中学校)+ 桃山学園中学生
『私立中学校での多読多聴実践報告』

☆ 安福勝人先生(武庫川女子大学附属高等学校)+ 武庫川女子大学附属高校生
『Active Learningとしての多読活動』

☆ 赤尾美和先生(近畿大学)
『より効果的な多読を行うためのブックトーク-再履修クラスを例に-』

☆ 桜井延子先生(京都産業大学)
『多読多聴:研究結果に基づくレッスンプラン』

☆ 吉田真美先生(京都外国語大学)+ 大学生  
『大学多読プログラムにおける動機付けモデル:
2年間の学習者のインタビューデータの分析からの提案

********************************
(連絡事項)
第15次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に関する
実践報告をまとめた紀要を発行する予定です。

今回からは、日本語での論文も掲載する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。
(ただし、ご執筆をご希望の先生が予定数に満たない場合は、休刊致します。)
*********************************
(JACET関西支部文学教育研究会
代表   吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
2018-05-30 : 例会案内 :
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文学教育研究会4月例会

文学教育研究会の皆様

花便りも伝わる今日この頃 、皆様にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。いつも文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。さて、4月例会を以下の要領で開催したいと存じます。皆様、万障お繰り合わせのうえ、ご出席くださいますようご案内申し上げます。

                            記

    日時:  2018年4月28日(土曜日)14時~17時
    場所:  同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス志高館102番教室

ご発表: 
☆ 杉村醇子 先生 (阪南大学)
<タイトル> 
「テーマを持った多読」に関する一考察

<要旨>
1998年、Richard DayはJulian Bamford と共に「多読10原則」を明らかにしたが、2015年、Day は多読に関する44の研究論文を分析し、どの程度この原則が適用されているか調査した。その結果「多読10原則」のうち、第3原則、すなわち多読図書は学習者の自由意思によって選択されるべきとする原則が、最も遵守されている事実を明らかにした。しかし発表者が学習者に多読図書を自由選択させず、予めフィクションとノンフィクションのジャンルに分けて行った多読実践においては、前者に取り組んだ学生の読解不安の方が減少した。本発表では、この結果をふまえて、フィクションを主にした多読実践についてさらに考察を深めるべく、各出版社の多読図書やオンライン多読プログラムにおける、フィクションに属する図書に焦点をあてる。その際19世紀ヴィクトリア朝で隆盛をみた「教養小説(Bildungsroman)」の主人公のように、成長を重ね自己形成に至る主人公が描かれた多読図書シリーズも複数紹介したい。そしてフロアの先生方とともに「多読10原則」について再考し、また「テーマを持った多読」の可能性について考えてみたい。

☆  藤岡千伊奈 先生  (流通科学大学)
<タイトル>
イギリスの小学校における多読教材を用いた第一言語習得
<要旨>
発表者は、2016年9月20日から約一年間の日程で、イギリスのUniversity of Reading, Institute of Education(レディング大学・教育研究所)にて、客員研究員として在外研究を行った。本発表では、レディング大学の教育研究所を紹介した後、現地の小学校2校で実施した事例研究を報告する。英語母語話者用の児童書であるレベルド・リーダーズ(e.g., ORTシリーズ)は、小・中学生から大学のリメディアル学習者用の多読教材として全国的に多く使用されている。グレイデッド・リーダーズに比べ、一冊ごとの語数が少ない、やさしい児童書の活用が近年の英語多読の推進に大いに貢献してきたといえる。本研究では、日本で初級者用の多読本として第二言語習得に用いられるレベルド・リーダーズが、イギリスの小学校において、本来どの様に第一言語習得に使用されているか現地調査を試みた。イギリスの小学校教員の観点から、レベルド・リーダーズと児童文学を用いたリーディング教授法の効果を調査することを目的とした。イギリスの小学校のカリキュラムでは、政府よりフォニックス教育が課されているため、フォニックスの習得を意識したレベルド・リーダーズは、主に「ガイデッド・リーディング」と「ホーム・リーディング」に使用されていることが分かった。日本と異なるイギリスの教育システムも紹介しながら、小学校2校でのレベルド・リーダーズと児童文学を使用したリーディング教育の実例を報告する。

☆ 松本真治 先生 (佛教大学)
<タイトル>
佛教大学英米学科2018年度新入生を対象とした文学と語学に関する意識調査

<要旨>
文学教育研究会では何度も同じテーマで発表させていただいて恐縮ですが、今回も発表の機会を頂戴できました。アンケート調査自体は2007年から開始し、2008年よりほぼ同じ形式のアンケート(選択方式+自由記述欄)を使用し、調査は例年、春学期の英米学科1回生必修科目「英米文学入門1H」の第1回目の授業(4月)で実施しています。今回は2018年度の調査結果を報告する予定です。調査から発表までの間が2週間ほどしかありませんので、どこまでデータの集計および分析ができるかはわかりませんが、可能な限り最新の情報を提供したいと思っています。過去のデータとも比較しながら、数値データや英米文学の作家・作品についての認知度のみならず、できる限り自由記述欄の意見も取り上げてみる予定です。

JACET関西支部文学教育研究会
代表   吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
2018-03-29 : 例会案内 :
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プロフィール

bungakukyouiku

Author:bungakukyouiku
文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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