JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

2010年12月例会と忘年会のお知らせ

文学教育研究会の皆様、

美しい紅葉の季節となりました。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。さて、文学教育研究会12月例会を以下の要領で開きたいと存じます。万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。


日時:2010年12月18日(土曜日)14時半~17時
場所:同志社大学今出川キャンパス神学館:地下1教室     
    http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html     
   (今回の会場は至誠館ではありませんので、ご注意ください)


ご発表:
 
☆ 杉村醇子 先生 (広島工業大学)
『コミュニケーション能力の養成を目指したリーディング指導の実践とその可能性』

「今日「文法訳読式教授法」(Grammar-Translation Method)に基づくリーディング指導は、大学英語教育の現場においても、敬遠される傾向にある。本発表においては、初めに第二言語習得研究における「文法訳読式教授法」に対する最新の知見を紹介する。次にエドガー・アラン・ポーの名作のリトールド版を用いて、日本語訳を介在させずにリーディング指導を行った実際の授業例を報告する。そしてこの実践例をもとに、コミュニケーション能力の養成を目指す、新しいリーディング授業の可能性について考えてみたい。」

  
☆奥村真紀 先生 (京都教育大学)
『味読の楽しみ:小説の原典を使った精読の試み』

「近年、大学の英語教育において、原典の精読は難解すぎることもあって敬遠される傾向にある。さらに、原典を使う授業では学生が翻訳を読むだけで終わってしまうという問題も指摘される。しかし、文学作品は文化や歴史の理解の基盤を提供するものであり、学生の知的好奇心を高める大きな可能性を持っている。本発表では、ヴィクトリア朝を代表する中編小説を、実際に原典で読み切った授業の実践報告を行いたい。英語は確かに難しく、学生によっては途方に暮れることもあったが、グループワークを中心にした取り組みと、翻訳の参照を許可しつつも丁寧に原文を読んだことにより、学生は概して授業に意欲的に取り組み、歴史や社会文化についてリサーチし、内容について深いディスカッションを行った。単なる訳読ではなく、原典を味読する授業の可能性について考察してみたい。」


☆寺西雅之 先生(兵庫県立大学)
『文学作品を用いた英語教育:教育的文体論からのアプローチ』

「昨今の「文学いじめ」の中、多読授業の浸透などに文学教材の「復活」が垣間見られるのは周知の通りである。一方、海外における文学作品と英語教育の現状に目を移せば、文体論の理論と手法を援用した「教育的文体論」の発展は注目に値する。もともと文学文体論とは、「精読(close reading)」以上にテクストを注視し、特にその文体的特徴をもとに作品の解釈にたどり着く作業が中心であるが、このように読者がテクストから作品を理解・解釈するプロセスを、教師の「指導」により学習者が「自力で」経験することを目指すのが「教育的文体論」の理念である。本発表においては、以上のような目的と理念を基に、まず「教育的文体論」の具体的な手法を提示したい。次に、筆者が実践した教育的文体論を活用した授業(筆者の勤務校における担当科目および中・高校の先生を対象に行った公開授業)を取り上げ、その分析・考察を踏まえて、日本の英語・文学教育における「教育的文体論」の実用性と課題に関して論じたい。さらに、「教育的文体論」が英語コミュニケーション能力の育成に果たす可能性、およびその日本語教育への効果などに関しても言及したい。」


例会後は、いつものように懇親会を予定しております。今回は烏丸今出川西南角にある芙蓉園を予約致しました。料理コース+飲み物代込みで4千円です。こちらも是非ご参加ください。
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2010-11-23 : 例会案内 :
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文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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