JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

文学教育研究会10月例会案内

以下の通り10月例会を開催させていただきます。今回は四人の先生方にお話しいただくことになっております。様々な業務でお忙しくされているとは思いますが、万障お繰り合わせの上、ご出席くださいますようよろしくお願いいたします。

日時:2012年10月20日土曜日14:00〜16:00
場所:同志社大学今出川キャンパス至誠館24番教室

−ご発表−

・市場史哉先生(同志社大学)
ご発表タイトル:Jane Austen Pride and Prejudice における会話文の理解
要旨:日本の英語教育において、英文の訳読が中心となってきたことへの批判から、最近では会話が重視されている。しかし、英会話の授業における学生の実践が、実際には丸暗記したフレーズを流暢に人前でしゃべる暗唱にすぎない場合がしばしばあるが、これではコミュニケーション能力の育成にはつながらない。会話では、相手の感情や心理を読み取り、場面に応じて相手との距離感を調節する必要がある。また、英語と日本語の文法の違いが最も顕著に表れるのが会話文である。会話例をただ暗記し暗唱する前に、日本語と英語の会話文における構文の違いを把握し、話者が文にどのような感情や意図を込めているのか理解する能力が必要である。小説では会話文の前に登場人物の置かれた状況や行動が説明されており、それを理解した上で会話文を読めば、登場人物の心理がより理解しやすくなる。この授業では、英文学作品の中で会話のしめる割合が高く、現代でもネイティブの愛読書に選ばれることが多いJane AustenのPride and Prejudiceを使用する。


・齋藤安以子先生(摂南大学)
ご発表タイトル:「登場人物の視点で物語を立体化しよう:シェイクスピアの戯曲と映画を使って」
要旨:読解を主たる目的とする授業であれ、音声表現を目的とする授業であれ、学習者がテクストの英語を単なる正確さを超えて、実感を伴って理解するためには、どのような学習活動が有効だろうか。本発表では、物語を教材に用いた授業での学習活動例を報告する。


・松岡信哉先生(龍谷大学)
ご発表タイトル:「イギリス文学の人気教材を使った学生による模擬授業の試み」
要旨:文学部英語英米文学科の二年次科目「基礎演習Ⅱ(英文学)」での実践を紹介する。基礎演習は一・二年次の計四セメスターに開講され、学生は英語英米文学科にある英文学、米文学、英語学、英米文化の四つのコースに関わる入門的な内容の講義や演習を一セメスターずつ受講する。この基礎演習を受講することで、学生は各専門コースに進む場合必要とされる知識や技能を習得する。また四つの専門コースで何を勉強するかを知ることで、三年次から始まる演習指導のゼミ選択について、判断材料を得ることができる。基礎演習Ⅱでは、英文学コースで卒論に取り上げられることの多いAlice’s Adventure in WonderlandとChristmas Carolをテキストとして用いた。この授業では、学生にペアもしくはグループを組ませ、テキストの指定範囲を所定のフォーマットに従って教材化させた上、模擬授業形式で発表を実施させた。また学生による相互評価を一部導入した。


・山本妙先生(同志社大学)
ご発表タイトル:「長編小説を授業で扱う――授業報告」
要旨:英語の授業で文学作品を扱う場合、中・長編小説の場合には、その長さ(読む量)と内容の難しさ、それに対する学生の英語力との落差が困難を生じます。しかし、オーセンティックな作品に触れさせたい、学生の知的レベルに応じた問いかけをし、興味を喚起したいという願いもあります。普段あまり文学作品を扱っていませんが、2005年と2011年に小説を取り扱った授業での取り組みを報告し、問題点、反省点などを述べさせていただきます。

今回は都合により例会後の懇親会はなしとさせていただきます。12月1日(土)開催の12月例会後には懇親会を兼ねた忘年会を開かせていただきますので、是非ともご参加ください。では例会で多くの先生方にお目にかかれることを楽しみにしております。
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2012-10-17 : 例会案内 :
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文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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