JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

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文学教育研究会12月例会のお知らせ

以下の通り12月例会を開催させていただきます。今回は四人の先生方にご発表、二人の先生方にご講演いただくということになっております。通常よりも開始時間が15分程早くなっておりますが、よろしくお願いいたします。年末も近づき、様々な業務でお忙しくされているとは思いますが、万障お繰り合わせの上、ご出席くださいますようよろしくお願いいたします。

  日時:2012年12月1日土曜日13:45〜17:00
場所:同志社大学今出川キャンパス弘風館46番教室


ご発表:

・内藤満先生(佛教大学)
ご発表タイトル:日本文学を英語で読む」
要旨:本稿は平成24年度に佛教大学通信教育課程の夏季スクーリングで行った基礎英語の授業についての報告である。授業では英訳のある代表的な日本文学を読んだ。取りあげた作品は、紫式部の『源氏物語』、松尾芭蕉の『おくのほそ道』、川端康成の『雪国』の3作品である。それぞれの作品の有名な冒頭部分を中心に、原文と英訳を比較しながら読んだ。英訳も複数あるものは、それらの訳し方の違いも考えた。『源氏物語』の有名な冒頭部分や物語に含まれている歌、『おくのほそ道』の俳句など異なる訳者による英訳をいくつか紹介し、これらの訳に関しては、受講者を3~4人のグループに分け、グループごとに良いと思う順に順位をつけてもらい、その理由とともに発表してもらった。このように日本文学の英訳を通して、訳者が日本文化をどのように理解し、どのような工夫をして訳しているかを考えた。また、比較によって、原典の日本語の美しさなども深く認識されることを期待した。


・江藤あさじ先生(同志社大学)
ご発表タイトル:「ミルトンで学ぶ創世記の世界-英語圏の文化的背景を知る-
要旨:聖書は、英文の学生にとっては必須の読み物であるが、それ以外の学生にとっても興味をひく題材であるようだ。しかし、天地創造から堕落の物語については、知っているようで詳細には知らない学生がほとんどである。ましてや、その物語が、キリスト教に影響を受けた西欧諸国の女性の地位を決定するのに大いに貢献してきたということについてはなおさらである。本講義で主に扱った『失楽園』は、聖書の記事に従いながらもミルトン独自の描写が多く付け加えられており、それらのイヴに関する記述がしばしば女性の地位を高める描き方であると指摘されてきた。そこでまず、聖書の記事の抜粋と『失楽園』からの抜粋箇所との比較を行わせ、相違点を発見させた。続いて、ミルトンの生きた17世紀までの女性観から17世紀以降の女性をめぐる社会的背景を教員が説明しつつ、学生にはそれらの相違点がなぜ女性の地位を高めていると指摘されることになったのかを考えさせた。


・船本弘史先生(北陸大学)
ご発表タイトル:W. Somerset MaughamのThe ant and the grasshopperを読み解く
要旨:イソップ寓話集の「蟻とキリギリス」に着想を得て書かれた本作は、蟻とキリギリスにそれぞれ喩えられるジョージとトムの他に、語り手である「私」を登場させている。本作の面白さは、この「私」の視点から、原作で教訓とされる価値観とは別に、人としての魅力をどちらに感じるかが描かれ、かくしてキリギリスたるトムが巨万の富を得るという落ちまでが軽快に語られていることにある。本作は、語数にして1,500字程度であり、一回の授業で読み切ることができる。何より、元がなじみのある寓話であることから、英語が苦手な学生も抵抗感をさほど感じず、単なる訳読より一歩踏み込んだ授業が期待できる。今回は、「私」の視点に関わる心象表現に主眼を置き、物語にどのように織り込まれているかを議論した。「蟻とキリギリス」をモチーフにした作品は多数あり、それらを比べてみることもできる。教材として色々な切り口から活用できる作品である。


・大島カレン先生(熊本大学)
ご発表タイトル:The Use of Japanese American Literature in a Required Literature Course for 3rd Year English Education Students at Kumamoto University
要旨:As one of two native speaker instructors in the English department at the Faculty of Education in Kumamoto University, I find myself struggling with a balancing act. Since most of our students plan to become English teachers, one of my duties as a native speaker is to help them to improve their English communicative ability in spoken and written English. However, since my actual field is British and American literature, I also need to help our students learn to appreciate literature and, through the reading of literature, acquire the ability to be observant, to learn to think critically, and to express well-reasoned opinions. The two aims may at first seem unrelated but, through the use of literature, could be achieved, provided that I chose appropriate material and made sure that the class was conducted in a student-centered environment. This report will discuss the material I chose to use (Japanese American short stories and excerpts from novels), the way I conducted the class (emphasis on group discussion), student response to the material and to the class, and ways I plan to improve the course.


ご講演:
・松村延昭先生(同志社女子大学)
ご講演タイトル:「大学の英語テキストとしての文学作品」
要旨:戦後大学の授業で使用される英語テキストは短編小説を中心とした文学作品であった。しかし、21世紀にはいり、文学作品のテキストは大学の英語授業からほとんど姿を消してしまった。本講演では、英語テキストとしての文学作品の特性を分析するとともに、大学教育における真に役に立つ英語とはなにかを探ってみたい。

・斉藤延喜先生(同志社大学)
ご講演タイトル: 「言語を生きる――文学教育についてのノート」
要旨:大学における文学教育を取り巻く諸状況を概観した後に、それを踏まえてクラスでの授業実践をどのように行うことができるのかについて、また、状況と実践をつなぐための新たな展望もしくは基礎的な「考え方」の模索が必要ではないか、といった点について、できるだけつながりのある、まとまった形で私見を述べさせて頂きたいと考えています。


今回は例会後に懇親会を兼ねた忘年会を開かせていただきます。こちらの方もぜひともご参加ください。

文学教育研究会
安田 優
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2012-11-20 : 例会案内 :
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Author:bungakukyouiku
文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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