JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

文学教育研究会2月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

寒さ厳しい折でございますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。さて、文学教育研究会2月例会を以下の要領で開きたいと存じますので、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。


                記
  日時: 2014年2月22日(土曜日) 14時~17時
  場所: 同志社大学今出川キャンパス、至誠館S23


ご発表 
☆坂本輝世先生 (同志社大学嘱託講師)
 『「ちがい」を前提にした英語コミュニケーション力:文学教材にできること』

日本人学生の英語コミュニケーション力を考えるとき、欠けているものの一つとして、発信力(=自分の内面や世界についての理解を表現すること)の弱さが挙げられる。その原因としては、ことばを使って自分の思考をつくり上げるトレーニングが十分でないことが考えられるが、それだけではなく、クラスの中で「自分(だけ)の」主張を表現することへの不安や抵抗感、違和感も存在するのではないだろうか。
 今回の発表では、とくに後者の問題に焦点を当て、文学テキストを読んだり書いたりすることによって、他とはちがう「自分(だけ)の」考えや感覚に気づき、それを表現することに慣れさせる活動について考えたい。シンプルなものでは、ごく短い英詩を読んで、限られた語数のことばから自分が思い浮かべるものを他の学生と比べさせることで、メンバーの数だけ「正解」があるような「読み」があることを実感させることができる。また、短歌や俳句を読んで、気に入ったものを自由に英訳させる活動では、自分の感覚を他の人に分かるようにことばで伝えることの難しさと面白さを経験させられる。それぞれの活動について具体的な学生の反応を紹介し、発信力を含む「ことば」の学習としての英語教育に、文学教材がどのような役割を果たせるかについて考察したい。

☆ 齋藤安以子先生(摂南大学)
『Dial M for Murder を使った、論述文を書くための読解学習』

Frederick Knott作の 「Dial M for Murder」は舞台で大ヒットし、それをあまり変えない形で映画化したヒッチコック監督の映像作品もヒットしたことで知られている。どちらも、夫婦と妻の恋人、夫の共犯者、警部、警察官たち、といった数人の登場人物と、ほとんどが主人公の家の中という限られた空間で物語が進行する。この作品を使って、文学部の2年生が、感想文ではなく、論述文を作品に基づいて書くための読解を行った経過と分析を述べる。

ご講演
☆石﨑一樹 先生(奈良大学)
 『ポピュラー音楽と文学の接合点について』

ボブ・ディランがノーベル「文学」賞の候補者にあがってから随分とたつ。最近ではその呼び声もやけに喧しい。これには英文学の伝統の延長線上に彼のリリックを置き激賞する肯定派がいるいっぽうで、言葉を音楽的要素から切り離すアプローチに異を唱え、リリックは音楽と常に共になければならないとする否定派もいる。そうした音楽と文学の権威をめぐる「べき」論はさておき、芸術ジャンルの多様な相互貫入が常態化している昨今の社会状況においては、ポピュラー音楽と文学は齟齬なく共存し、創り手も鑑賞する側も、そのハイブリディティを普通に楽しんでいるようにも思える。私は近年、インディー・ロックを中心とするアメリカのポピュラー音楽に関するフィールドワークを行っている。その主要な関心事が、ポピュラー音楽のなかの文学性である。マス向けのもの、独立的なもの問わず、最近のフィールドワークでの収集例も含めて、この機会に、ポピュラー音楽と文学の接合点について考えてみたい。


(連絡事項)
1)会員の皆様から、「研究発表」、「実践報告」等、文学教育に関するご発表を募っています。
  例会時に代表までご希望の時期などお気軽にご連絡ください。
2)なお、第13次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に関する実践報告をまとめた紀要第4号を発行する予定です。今回からは、日本語での論文も掲載する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。ご執筆希望の先生が予定数に満たない場合は、休刊致します。(ご執筆の原稿はA4判10枚以内で、印刷代金は個人負担となります。)
スポンサーサイト
2014-01-29 : 例会案内 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

bungakukyouiku

Author:bungakukyouiku
文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

QRコード

QR