JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

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文学教育研究会12月例会のお知らせ

文学教育研究会の皆様

紅葉の美しい季節になりました。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。さて、文学教育研究会12月例会を以下の要領で開きたいと存じますので、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。また、例会後に忘年会を兼ねた懇親会を開催する予定です。ぜひご参加くださいますよう、こちらも合わせてご案内申し上げます。

                       記
      日時:  2017年12月16日(土曜日)14時~17時
      場所:  同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス 志高館、SK102 
     

ご発表: 

☆ 江藤あさじ先生 同志社大学 (非)
「「訳す」から「読む」へ ― オーウェルの『動物農場』を使用して」
 そもそも、言語はひとに何かを伝えるという重大な役割を持っているがために学習されているのだろうが、だからこそ、言語の集合体には、その言語を発信した人物が伝えたい「何か」が満載されているのだ」というのが、私が常々学生に伝えていることである。我々はコミュニケーションをとるときには、その「何か」を言葉の集合体の中に読み取ったり、感じ取ったりするわけだ。それが同じ言語・文化圏に属している「仲間」同志のものであればそれほど苦労することはないのだが、全くそうではない文化圏の人のものにたいして同じことを行おうとすると、残念ながら誤解や齟齬を生み、後味の悪い結果に終わることもある。そのような異文化間コミュニケーションのミスを少しでも回避する一方法として、文学作品を扱うことは非常に有益であると考えている。なぜなら、ひとに読んでもらうことを前提とし、しかも無限に書き続けるわけにはいかない限られた言葉の中で、その著者は、自己の思いを最大限に表現することのできる最も効果的な、そして時には最も美しい言葉を、最新の注意を払いながら選択し、そして組み合わせていくからである。だからこそ、コミュニケーションにおいて相手の真意を言葉から量るための訓練にはもってこいなのである。また、外国の文学であれば、そこには我々指導者の知見を活かせる歴史・文化・社会的背景も満載されている。今回は、そういったことを意識して行っている講読の授業内容について紹介させていただこうと思っている。


☆ 須田久美子先生 北陸学院大学
「オスカー・ワイルド作『幸福の王子』原文を用いた授業の実践報告―創造力と英語力の伸長」
 短大2年生のゼミにおける、オスカー・ワイルド作『幸福の王子』の原文を用いた取り組みについて報告する。本ゼミは英語力の伸長を直接の目標とするものではなく、履修者も英語や文学を専門としない学生たちであるが、そうした学生が英語作品の原文を読むことを通じて自分なりに思考を進め、内にもつ創造性や個性を自ら引き出し鍛えていくことを授業の狙いとした。ここでは、原文を用いる際の工夫や、優れた文学作品の原文だからこそ引き出せたと思われる成果について述べる。
 最終的に学生はそれぞれが、この作品を読みこんでいく過程で得たものを、自分なりになんらかの形にして表した。例えば原文の完璧な暗唱という形にして、あるいは原文を取り入れながら創作した絵本という形にして、というようにである。そうした学生の自主的な取り組みを紹介するとともに、英語力伸長という副産物をどの程度収穫できたかについても検討したい。



ご講演: 

☆ 幸重美津子先生  京都外国語大学 (専門学校)
「映像資料を活用した英米文学史入門クラスの試み」
 欧米英語圏の文化や歴史に関する知識は、英語を修得しようとする学生にとって必要不可欠なものだと考えられる。しかし昨今、運用能力の習得に目先を奪われ、ネイティブ教師とのディスカッションクラスは楽しく感じられる一方、「文学って?」と不思議そうな顔で問いかける1.2回生は少なくない。
本校には他大学への3年次編入コースがあり、その学生数の割合は英米語学科全体の6分の5を占めているため編入試験対策に重点が置かれている。このような編入コースの学生を対象として、主に文学部への編入試験対策用に、英米文学の基礎知識を習得させるための「英米文学入門」のクラスを開講している。受験を直近に控えた2年生を対象としているため、わずか半年程度の期間におおまかな英米文学の流れや作家、代表作品名やあらすじを憶えさせるという、ほぼ不可能な取り組みを行うため、残念ながら文字をじっくりと読むという作業はほとんどない。伝統的な文学部英文学科で開講されている「英米文学入門」とは程遠い内容ではあろうが、「導入、リサーチ、映像による定着」という端的な手法で行っている本校の取り組みの一端を紹介したい。
本発表は、講義による導入、学生によるグループ発表、そして映像資料の3つを用いた英米文学史導入のための入門クラスの試みである。


(連絡事項)
1)会員の皆様から、「研究発表」、「実践報告」等、文学教育に関するご発表を募っています。
ご希望の時期などお気軽にご連絡ください。

2)第16次プロジェクトの年度末には、原則として例会でご発表になった「文学教育」に関する実践報告をまとめた紀要第4号を発行する予定です。日本語での論文も掲載する予定です。ぜひご検討くださるようお願い致します。(ご執筆の原稿はA4判10枚以内で、印刷代金は個人負担<約1万円>となります。ただし、ご執筆希望の先生が予定数に満たない場合は、休刊致します。)

JACET関西支部文学教育研究会
代表   吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
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2017-11-21 : 例会案内 :
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Author:bungakukyouiku
文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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