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JACET Study Group for Literature in Language Education (JACET文学教育研究会第13次プロジェクト)

文学教育研究会4月例会

文学教育研究会の皆様

花便りも伝わる今日この頃 、皆様にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。いつも文学教育研究会にご理解、ご協力を賜り有難うございます。さて、4月例会を以下の要領で開催したいと存じます。皆様、万障お繰り合わせのうえ、ご出席くださいますようご案内申し上げます。

                            記

    日時:  2018年4月28日(土曜日)14時~17時
    場所:  同志社大学今出川校地 烏丸キャンパス志高館102番教室

ご発表: 
☆ 杉村醇子 先生 (阪南大学)
<タイトル> 
「テーマを持った多読」に関する一考察

<要旨>
1998年、Richard DayはJulian Bamford と共に「多読10原則」を明らかにしたが、2015年、Day は多読に関する44の研究論文を分析し、どの程度この原則が適用されているか調査した。その結果「多読10原則」のうち、第3原則、すなわち多読図書は学習者の自由意思によって選択されるべきとする原則が、最も遵守されている事実を明らかにした。しかし発表者が学習者に多読図書を自由選択させず、予めフィクションとノンフィクションのジャンルに分けて行った多読実践においては、前者に取り組んだ学生の読解不安の方が減少した。本発表では、この結果をふまえて、フィクションを主にした多読実践についてさらに考察を深めるべく、各出版社の多読図書やオンライン多読プログラムにおける、フィクションに属する図書に焦点をあてる。その際19世紀ヴィクトリア朝で隆盛をみた「教養小説(Bildungsroman)」の主人公のように、成長を重ね自己形成に至る主人公が描かれた多読図書シリーズも複数紹介したい。そしてフロアの先生方とともに「多読10原則」について再考し、また「テーマを持った多読」の可能性について考えてみたい。

☆  藤岡千伊奈 先生  (流通科学大学)
<タイトル>
イギリスの小学校における多読教材を用いた第一言語習得
<要旨>
発表者は、2016年9月20日から約一年間の日程で、イギリスのUniversity of Reading, Institute of Education(レディング大学・教育研究所)にて、客員研究員として在外研究を行った。本発表では、レディング大学の教育研究所を紹介した後、現地の小学校2校で実施した事例研究を報告する。英語母語話者用の児童書であるレベルド・リーダーズ(e.g., ORTシリーズ)は、小・中学生から大学のリメディアル学習者用の多読教材として全国的に多く使用されている。グレイデッド・リーダーズに比べ、一冊ごとの語数が少ない、やさしい児童書の活用が近年の英語多読の推進に大いに貢献してきたといえる。本研究では、日本で初級者用の多読本として第二言語習得に用いられるレベルド・リーダーズが、イギリスの小学校において、本来どの様に第一言語習得に使用されているか現地調査を試みた。イギリスの小学校教員の観点から、レベルド・リーダーズと児童文学を用いたリーディング教授法の効果を調査することを目的とした。イギリスの小学校のカリキュラムでは、政府よりフォニックス教育が課されているため、フォニックスの習得を意識したレベルド・リーダーズは、主に「ガイデッド・リーディング」と「ホーム・リーディング」に使用されていることが分かった。日本と異なるイギリスの教育システムも紹介しながら、小学校2校でのレベルド・リーダーズと児童文学を使用したリーディング教育の実例を報告する。

☆ 松本真治 先生 (佛教大学)
<タイトル>
佛教大学英米学科2018年度新入生を対象とした文学と語学に関する意識調査

<要旨>
文学教育研究会では何度も同じテーマで発表させていただいて恐縮ですが、今回も発表の機会を頂戴できました。アンケート調査自体は2007年から開始し、2008年よりほぼ同じ形式のアンケート(選択方式+自由記述欄)を使用し、調査は例年、春学期の英米学科1回生必修科目「英米文学入門1H」の第1回目の授業(4月)で実施しています。今回は2018年度の調査結果を報告する予定です。調査から発表までの間が2週間ほどしかありませんので、どこまでデータの集計および分析ができるかはわかりませんが、可能な限り最新の情報を提供したいと思っています。過去のデータとも比較しながら、数値データや英米文学の作家・作品についての認知度のみならず、できる限り自由記述欄の意見も取り上げてみる予定です。

JACET関西支部文学教育研究会
代表   吉村俊子
副代表 時岡ゆかり
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2018-03-29 : 例会案内 :
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プロフィール

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Author:bungakukyouiku
文学教育研究会ブログへようこそ。本研究会では年に5回、同志社大学今出川キャンパスにて例会を開催しております。ご関心のある先生方はぜひご参加ください。

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